42〜世界を変えた男〜/洋画/ヒューマン【amazonプライムビデオ】
脚本🅰️結末🅰️幸福🅱️魅力🅱️主観🅱️ 12点
(以下、黒人というあまり好ましくない表現が出てきますが、適切な表現が思い当たらないため、そのまま使用していることをご理解ください。)
メジャーリーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンの偉業を称え、毎年ある1試合だけは、メジャーリーガー全員が背番号42のユニフォームを着るー
このことを知っていたが、じゃあそのジャッキー・ロビンソンがどのような選手だったのかは知らなかったです。
この映画を観て、どのような時代背景の中、黒人の方やロビンソンがどのような思いでメジャーの世界に飛び込んでいったのかを多少知ることができました。
自分なりの解釈だと、
・南部では綿花での貿易が盛んで、黒人が奴隷として労働力に使われていた。
・産業政策や貿易政策での主張の相違が観られ、対立が深まった。
・北部では奴隷制に反対する共和党が支持を拡大。一方、与党である民主党は、北部と南部の対立が激化して、党が南北に割れる
・大統領選で、奴隷制反対派のリンカーンが当選。それに対して南部7州が、独立を宣言。
・結果、南北戦争で南部は敗れた。奴隷だった黒人が差別を受ける。
という黒人差別が根強い中で、革命を起こしたドジャースの会長リッキーと、ロビンソン。
作中、とても印象に残る言葉がありました。
sympathy(同情)の起源は、ギリシャのpathos(苦しみ)だ。
『苦しみを共に分かつ』という意味だ。
さらには、フィリーズの監督チャップマンから執拗な暴言を受けた際、チームメイトのスタンキーが相手ベンチに駆け寄ります。
それに奮起したロビンソンが、出塁後にダイアモンドをかき回し、決勝点をあげます。
ロ『ありがとう』
ス『何がだ?
同じチームだ、当然さ』
また、後に二遊間を組むリースとのフィラデルフィアでのやり取りも胸を熱くさせます。
こうして、様々な困難(簡単に困難の2文字では片付けられないが…)を乗り越えた結果、リッキーの野球に対する長年の愛を成就させたロビンソン。
本当に素晴らしい映画でした。